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2023/03/23

ビジュアルIVRでエフォートレス体験と業務効率化を実現!

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コンタクトセンターの業務効率化につながるシステムとして、多くのセンターで導入されているIVR。一方、お客さまにとってはオペレーターにつながる前の操作として、不必要な時間や手間に感じることもあるため、不満の一因になりがちです。

そうした課題を解決するものとして今、注目されているのが「ビジュアルIVR」。今回は、ビジュアルIVRとはどのようなシステムなのか、またその導入効果や選定ポイントについて解説します。

IVRとビジュアルIVRとの違いは?

IVRとは、お客さまがコンタクトセンターにかけてきたお問合わせの電話に対して、あらかじめ用意した音声で案内し担当オペレーターへの振り分けなどを行う自動応答システムのこと。お客さまにとっては問題解決スキルを持つ適切なオペレーターにつながりやすく、疑問・悩みの早期解決が可能となります。コンタクトセンターにとってもオペレーターの担当やスキルに合わせて振り分けられるので、応対する範囲が狭まることで一次対応の効率化に繋がる。というメリットがあります。

その一方、IVRは音声ガイダンスを最後まで聞いたり、お問合わせ内容によっては何度もダイヤルのプッシュ操作を行う必要があるため、お客さまにとっては手間やストレスに感じ、顧客満足度の低下につながる場合もあります。そうした課題を解決するものとして期待されているのがビジュアルIVRです。

ビジュアルIVRとは、IVRの案内メニューをWebサイトやアプリによって視覚的に表示したもの。スマートフォンやPCの画面上でお問合わせ目的に合ったメニューを選択することで、お客さまを電話やチャットなど適切なチャネルへ誘導できます。主なアクセス方法として、IVRの音声ガイダンスでビジュアルIVRの利用を案内し、希望者にアクセス先のURLが記載されたSMSを送信する方式と、お客さまがあらかじめスマートフォンにインストールした専用アプリを起動するとアクセスできる方式があります。

コンタクトセンターにビジュアルIVRを導入するメリット

ビジュアルIVRの最大の特長は、利用するお客さまにとって時間や労力が少ないエフォートレス体験を提供できることです。IVRと同様に24時間365日いつでもアクセスできるため、お客さまが自分の都合で問合わせできるだけでなく、案内情報が音声のみのIVRと比べて、視覚的に一覧化されたメニューから選ぶ方が直感的にわかりやすく間違いも少なくなります。さらに、IVRのように音声ガイダンスを最後まで聞いたり何度もプッシュ操作を行う必要がなくなることで、問合わせから回答までにかかる時間を短縮でき、お客さまにとっての利便性がいっそう向上します。

またコンタクトセンターにとっても、ビジュアルIVRの回答チャネルとして電話だけでなくFAQサイトチャットボットも用意することで、お客さまに悩みや疑問の自己解決を促すことが可能。デジタルチャネルへの誘導によって呼量が減れば、応対業務の効率化とオペレーターの負担軽減にもつながります。

ビジュアルIVRの導入・選定ポイント

ビジュアルIVRの導入にあたって気を付けたいこととして、次のポイントが挙げられます。

  • お客さまにとっての操作性

    ビジュアルIVRはお客さまに直接操作していただくシステムなので、画面の見やすさやメニューの使いやすさが最も大切。逆に、どれだけ機能が豊富でも、お客さまにとって使いづらくては意味がありません。システムの選定にあたっては、お客さま視点でのUI最適化を目的に、画面デザインやメニューテキストを自由に設定できるよう、カスタマイズしやすいものを選ぶとよいでしょう。

  • 外部システムとの連携性

    ビジュアルIVRにFAQサイトやチャットボットなどと連携したメニューを実装したい場合、他システムとの連携が必要となるケースも。また、CRMシステムと連携しておくと、ビジュアルIVRからのお問合わせ内容も履歴として記録し一元管理できるので、外部システムと連携しやすいものを選ぶことも大切です。

  • 分析機能と運用後のサポート

    ビジュアルIVRの導入効果を高めるには、お客さまの利用実態に応じてシステムを随時更新していく必要があります。ページごとのアクセス解析や問題解決までの時間分析などの機能を備えたシステムであれば、得られたデータを元に画面構成や導線設計を改善しやすくなります。さらに、運用開始後に生じたシステムトラブルへの対応など、手厚いサポートを受けられるシステムを選ぶと安心です。

お客さまにとってエフォートレス体験につながり、コンタクトセンターにとっても多くのメリットが期待できるビジュアルIVR。自社のサービス内容やお客さまのお問合わせ内容に合ったシステムを選定・導入し、カスタマーサポートの質向上と業務効率化の実現を目指しましょう。

まとめ

  • ビジュアルIVRは、Webサイトやアプリを使ってお問合わせの案内メニューを視覚的に表示し、目的に応じてお客さまを適切なチャネルやオペレーターに誘導していくシステム。
  • ビジュアルIVRを導入すれば、一般的なIVR(自動音声案内)で生じるお客さまの手間やストレスを解消することが可能。さらにFAQサイトやチャットボットと連携すれば、お客さまの自己解決を促す仕組みとしても活用できる。
  • ビジュアルIVRの選定にあたっては、お客さまにとっての使いやすさが最優先ポイント。また、外部システムとの連携のしやすさや、使い勝手の改善に役立てられる分析機能・手厚いサポートも重要。

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