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インタビュー

2023/05/30

Fastちゃんがズバリ聞く。教えて!早見さん!FAQ活用で知っておくべきこと 【第1回】FAQ活用のスタートとゴールって?

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一般のお客さま向けあるいは社内で使用するためのFAQシステムを導入したいけど、何から始めていいかわからない。あるいは、すでに導入したものの、これからどのように活用すればいいかわからない…。そんなお困りの方たちへの道しるべとなる知識を、FAQシステム活用・ナレッジ管理のスペシャリストである早見拓也さんにインタビューする全4回シリーズがスタート! 
第1回のテーマは「FAQ活用のスタートとゴール」。最初のスタート地点で見落としがちな、重要ポイントやシステム活用によって期待できるゴール、さらにスタート時に何から始めればいいかを、FastSeriesの宣伝マン(見習い中)、Fastちゃんがインタビューしました。

PROFILE

interviewee

CRMソリューション事業部 ナレッジソリューション推進室

早見 拓也さん

大手コールセンターアウトソーサーでの応対品質調査、サービス開発を経験。その後FAQソリューションベンダーにてシステム導入支援、カスタマーサクセスに従事。現在テクマトリックス株式会社にて現職。ナレッジシステムの導入提案を行う傍ら、ナレッジマネジメントの伝道師として各種セミナー講師の活動も行う 。

interviewer

FastSeriesの宣伝マン(見習い中)

Fastちゃん

2020年10月よりFastSeriesの新宣伝マン(見習い)に就任。一人前の宣伝マンを目指し、FastSeriesについて日々勉強中。
人の話を聞くのが大好きで好奇心旺盛で真面目な性格だが、ちょっぴりせっかち。質問時の口癖は「ズバリ〇〇ですか?」。好きな食べ物は餃子。

FAQシステム導入前にこれだけはチェックしよう

はじめまして、Fastちゃんです! 今日は読者の皆さんに、FAQシステムやFAQ活用について、いますぐ使える知識を早見さんと一緒に伝えられるということでワクワクしています!
さっそくですが、FAQを活用するためにはシステムの選び方や活用のポイントについてズバリ聞いちゃいます。まずスタート地点で重要なのは、やはりシステム選びでしょうか?

Fast_chan_01.pngFastちゃん

113_profile_160_160.jpg早見

Fastちゃん、よろしく。でもちょっと待ってね。それよりも大事なことがあるんだ。それはまず「何のためにFAQシステムを導入するか」という目的をしっかり理解していること。

え? 目的があるからFAQシステムを導入するのではないのですか?

Fast_chan_01.pngFastちゃん

113_profile_160_160.jpg早見

「他社が導入しているから」「上司の指示、組織からの依頼でなんとなく」など、やや目的不明瞭なまま導入するケースも実は少なくないのです。曖昧なまま導入しても、何のために、どんな期待があってFAQシステムが運用されているのかわからなくなったり、導入や活用の効果を測ることも、運用の体制を整えることも、難しくなってしまうのです。

なるほど…。導入自体が目的になってしまい、その後どう活用していけばいいかわからなくなるということですね?

Fast_chan_01.pngFastちゃん

113_profile_160_160.jpg早見

そうです! 目的を定めないのは大変問題! 自社の課題が何か? その課題をFAQシステムでどう解決できるのか?を、自分やチームの役割として、主体的に判断し、導入に挑む姿勢がとても大事ですね。

では、まずは、FAQシステムは本来どのように活用できるものなのかズバリ教えてください!

Fast_chan_01.pngFastちゃん

113_profile_160_160.jpg早見

どんな用途のFAQシステムにも共通するのは、ユーザーが体験する「よくある事柄」に対して情報や回答を提供し、自己解決を促す機能です。自分以外にも「よくある事柄」を体験するかもしれない人たちのために、情報を残し、提供することで、情報の再利用を促し、効率と利便性を高めることが、FAQシステムの基本になります。

なるほど~! 他にも特徴はありますか?

Fast_chan_01.pngFastちゃん

113_profile_160_160.jpg早見

FAQは基本的なテキスト構造として、質問(Q)と、回答(A)という組み合わせで構成されます。ここがポイントで、マニュアルや説明書といった他の情報=ナレッジ形態よりも、ユーザーはよりシンプルでピンポイントに回答を得やすくなります。欲しい情報(Q)と必要な回答(A)だけを提供すること、いわば「情報=ナレッジの、ジャストイン・ジャストタイム」であり、ナレッジの素早い利活用に適したシステムと言えますね。

FAQシステムの活用によって期待できるゴールとは?

FAQシステムを活用すると、ズバリどんな効果が期待できますか?

Fast_chan_01.pngFastちゃん

113_profile_160_160.jpg早見

企業が一般向けに公開するFAQシステムの効果では、問合わせ数の削減が大きく取り上げられます。ユーザー(お客さま)に自己解決を促すことで、問合わせ件数が減り、応対コストの削減が期待できます。また、「疑問や困りごとを持ったお客さまのうちコンタクトセンターへ問合わせるのは全体の約2割しかない」ともいわれますが、FAQシステムへのアクセスや実績を分析することで、問合わせをしないお客さまが、どんなことを知りたいか、困っているかがわかり、企業の情報提供やFAQ自体の改善活動にもつながります。

言われてみれば、コンタクトセンターに電話しないけど、実は困っているお客さまはたくさんいるはずですよね…。

Fast_chan_01.pngFastちゃん

113_profile_160_160.jpg早見

そうですね。もう1つの主な活用パターンは、企業が社内で利用する「内部向けFAQ」です。実は近年、こちらの方がFAQシステムの活用法として企業から重要視されていますが、ある程度の規模のコンタクトセンターにおいては、以前から業務に必要不可欠なシステムです。

それはなぜですか?

Fast_chan_01.pngFastちゃん

113_profile_160_160.jpg早見

まずは応対業務の品質安定や効率向上です。回答するオペレーターが何の情報も持たないまま、応対業務に臨むのは無理があるので、とくに自社製品やサービスが複雑、多様な企業においては、関連情報をジャストイン・ジャストタイムで現場が入手できる環境を整えておく必要があります。また、FAQ利用により問合わせを一次受けで解決できれば、引き継ぎ業務つまりエスカレーションが減り、これも業務効率アップとともにコストやリソース削減が期待できます。

それは確かに必要不可欠ですね!

Fast_chan_01.pngFastちゃん

113_profile_160_160.jpg早見

FAQシステムは教育リソースの削減や離職の低下も期待できます。新人オペレーターが現場に出るまで、習熟するまで時間を要して指導するところを、応対に必要な情報や知識をFAQ化し利用することで教育対応の短縮も期待でき、新人の働きやすさ向上にもつながります。近年急増した在宅コンタクトセンターにおいては、急遽の質問があっても上司や先輩に質問できない環境も増えています。FAQがあることで、業務が滞るという事態を防ぐことができます。

一般公開向けと内部向け、いずれも企業にとってFAQシステムは不可欠に思えますが、ズバリどちらから先に導入するとよいでしょうか?

Fast_chan_01.pngFastちゃん

113_profile_160_160.jpg早見

目的に立ち返りましょう。それは企業が抱える課題によります。たとえば社内での新人教育や応対業務の効率化が課題となっているのであれば内部向け、新製品、新サービスのリリースなど、お客さまのペインポイント(つまずきやすい問題)をフォローする新たな情報提供が必要であれば一般公開向け、等々です。最終的な理想は、両方のシステムを導入して連携し、お客さまの疑問への回答を外部FAQで提供しつつ、FAQ実績から実態を把握、そのニーズを内部向けFAQに反映するといった体制、システムでしょう。

FAQシステム活用のポイントは?

FAQシステムを導入するにあたって、ズバリ何からスタートするべきですか?

Fast_chan_01.pngFastちゃん

113_profile_160_160.jpg早見

ステップは大きく3つあります。1つ目は、お問合わせの内容・構成の現状把握です。知っておくべきことは、その内容は自己解決を促せるものかどうか。情報の提示だけでは解決しない、人と人との心情の部分や複雑なヒアリングが必要な内容などは、FAQシステムでの情報提供も限定的です。そして、自己解決が促せるとしたらそれは全体の何割か。FAQ解決可能なボリューム把握ですね。つまり、全体の何割が人で対応すべきものか、何割がFAQ含むWeb提供が好ましいか、その現状を把握しましょう。また、自己解決を促せる内容だとしたら、それに答える情報=コンテンツは自社に今存在しているか、件数は何件か、メディア形式(テキスト、画像など)は何かも知っておきたいところです。

では、2つ目のステップは?

Fast_chan_01.pngFastちゃん

113_profile_160_160.jpg早見

次に準備・計画すべきことは、FAQの周知です。せっかく導入したFAQシステムが使われない ことほど、もったいないことはありません。利用する人たちに知ってもらう訴求、プロモーション方法も考えておくべきでしょう。具体的には、Webサイトの中だけで完結するケースだけでも、他サイトとのリンクはどこにあるか、お問合わせの導線上にFAQは提示できているかなど、考えられることはたくさんあります。

なるほど! では最後の3つ目はズバリ何ですか?

Fast_chan_01.pngFastちゃん

113_profile_160_160.jpg早見

スタッフのアサインメント、つまり運用人員や担当者の割り当てです。現場担当の分担に加えて、導入成果の判断や評価などプロジェクト責任者の役割も明確であれば、なおよいです。そうした立場の人を巻き込めていることで、会社内や組織としての活動意義も持つことができ、FAQ運用の目標や効果測定、成長の道筋も立てやすくなります。

そのようにプロジェクト全体を見渡す中心的な立場には誰が適していますか?

Fast_chan_01.pngFastちゃん

113_profile_160_160.jpg早見

コンタクトセンターであれば、センター長など運営の責任者で部門全体に関する判断ができる人が適任です。バックオフィスなどでの利用でも、対象部門のミッション全体を把握している人であれば、導入での検討や判断もスムーズにできるでしょう。また、FAQシステムの導入が正しく評価されるよう、業務評価を判断する立場の人から、プロジェクトへフィードバックを得る状況もできていると、なおよいでしょう。

FAQシステムの運用スタッフとして適しているのはどんな人でしょう?

Fast_chan_01.pngFastちゃん

113_profile_160_160.jpg早見

業務リソースとしては専任化できていればよいのですが、兼任であることが実態のほとんどです。コンテンツの中身については、実際にお問合わせに精通しているオペレーターに直接または協力してもらう状況が最適です。お問合わせの内容や現場の実態を把握していない人がFAQを作成すると、書き方が専門的すぎてユーザーの理解が得られなかったり、知りたい情報が網羅されていないということが起こりえます。そこで、どんな内容で困っていて、どのように答えたら相手に伝わるかを熟知している人たちに協力してもらうことで、FAQシステム活用の最大化に近づきます。

Fastちゃんインタビューを終えて…

Fast_chan_01.pngFastちゃん

  • 「何のためにFAQシステムを使うのか」という目的を最初に定めることで、その後の活用や改善を進めやすくなります!
  • FAQシステムには一般公開向けと内部向けがあり、いずれもユーザーに疑問の自己解決を促すだけでなく、業務効率の向上や様々な社内コストの削減効果まで期待できます。両方のシステムを導入し、連携させることが理想的!

  • FAQシステムを導入する際、まずコンタクトセンターに寄せられるお問合わせの現状を把握してから準備を進めていきましょう。運用スタッフのアサインメントも重要です!

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