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ちょっと一息

2022/12/14

ランチ後の歯磨きはメリットがいっぱい!意外な効果と正しい歯磨きの方法は?

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歯磨きを、虫歯予防・口臭対策などの目的でする方は多いと思いますが、実は口内ケア効果以外にもたくさんのメリットを得られることをご存じでしょうか?
今回は、コンタクトセンター業務の合間で実践したい“正しい歯磨きの方法”をご紹介します。正しい磨き方でちょっと一息&リフレッシュして、午後も業務を頑張りましょう。

歯磨きは万病を防ぐ? 意外な健康効果とは

歯磨きをする大きな目的は「歯周病」を予防することです。

「虫歯」や「歯茎から血が出る」というのはわかりやすい歯周病の症状ですが、そのほかにも、以下のようなさまざまな病気を引き起こす可能性があります。

  • 狭心症・心筋梗塞

    歯周病の原因菌によって動脈硬化を誘導する物質が出て、血管がつまりやすくなることで引き起こされます。

  • 脳梗塞

    歯周病の人は、そうでない人に比べて、2.8倍脳梗塞になりやすい(※1)といわれています。

  • 糖尿病

    歯周病の人は糖尿病の症状が悪化しやすく、糖尿病の人は歯周病にかかっていることが多いというデータも。また、歯周病の治療によって、糖尿病が改善することもわかっています。

これらの病気は、歯周病の原因となる歯垢によって繁殖した細菌が、全身に広がることで引き起こされるともいわれています。さらに、口の中を清潔にしておかないと、細菌やウイルスに感染しやすくなるリスクも高まります。正しく歯を磨いて、常に口内を清潔に保つことが、さまざまな病気を防ぎ、健康なからだを保つことに繋がるのです。

ランチ後の歯磨きで頭も気分もリフレッシュ!

日本産業衛生学会の研究(※2)によると、歯磨きは脳を活性化し、気分をリフレッシュする可能性があるそうです。歯磨きをすると、しない時に比べて、脳の疲労が軽減され、注意力や集中力が増す、という結果も出ています。

また、歯ブラシによって歯茎が刺激されることで、睡眠ホルモンの分泌が減り、眠気覚ましに効果的ともいわれています。ランチ後に歯磨きをすることで、眠気を抑えて、頭をスッキリさせた状態で仕事にとりかかることができます。
そのほかにも、口の中のネバネバ感がなくなることで、ごはんやおやつがおいしく感じるようにもなります。

強すぎる磨き方は逆効果?!正しい歯磨きとは

このように、さまざまな効果を得ることができる歯磨きですが、やみくもに磨くだけでは、かえって逆効果になることも。ここでは、正しい歯磨きのしかたについて、ポイントをいくつかご紹介します。

  • 歯ブラシの正しい持ち方

    FastSeries_blog_20221214_sub3-1.png歯を強く磨きすぎないように歯ブラシの持ち方を工夫することが大切です。親指と人差し指の間に歯ブラシを挟む「鉛筆持ち(ペングリップ)」にすると余計な力が入りにくくなり、小刻みにブラシを動かせるようになります。

  • 歯を磨く順番

    FastSeries_blog_20221214_sub3-2.png「一筆書き」で磨くようにします。順番は以下の通りです。

    右下左下左下の裏側右下の裏側右上の表左上の表左上の裏右上の裏

    どこを磨くか、あらかじめ順番を決めておくことで、磨き残しをなくすことができます。

  • 歯の磨き方

    FastSeries_blog_20221214_sub3-3.png

    歯ブラシの毛先を歯と歯茎の溝に45度の角度で当てて、短いストロークで磨くようにするとよいでしょう。溝に溜まった汚れを効果的に取り除けるだけでなく、歯肉のマッサージ効果も得られます。

  • 歯を磨く強さ

    歯磨きの際に強く磨きすぎると、歯のエナメル質が削れてしまうため、軽く持ってあまり力を入れずに磨くようにしましょう。強く擦りすぎないように意識するのが大切です。

    歯にダメージを与えないようにするため、かための歯ブラシは避けた方がよいでしょう。いま使っている歯ブラシを持って、歯医者さんに相談しに行くのもおすすめです。

  • 歯を磨く時間

    「歯磨きの時間は3分」と考えている人が多いのではないでしょうか。成人の歯の本数は、上下合わせると全部で28本です。3分=180秒を28本で割ると、1本あたりの時間は6.4秒。1本あたり10秒以下の短い時間では、なかなかきれいに汚れを落とすことはできません。

    歯磨きの時間は最低でも10分以上、できれば15分以上磨くのが理想です。

    回数については朝、昼、夜の食事の後に3回は磨くようにしましょう。

ちょっと一息のコワザ

磨き残しを防ぐ“3種の神器”

「歯ブラシ」「歯間ブラシ」「フロス」の3点セットを揃えましょう。
歯ブラシを使った歯磨きだけでは、磨き残しが起こりやすいです。

歯の間にはものがつまりやすいため、歯間ブラシやフロスを使ってきれいにしましょう。歯間ブラシは歯と歯の隙間が広い部分に、フロスは隙間が狭い部分に使うのに適しています。

ランチ後にすべてを使用してケアするのは難しいこともあると思いますので、その場合は「歯ブラシ」「フロス」の2つを使うことをおすすめします。

まとめ

  • 歯磨きをすることは、口内ケアだけでなく、身体、心理面などにたくさんの良い効果が得られる。
  • 間違った「磨き方」は、歯を傷つけたり逆効果になることも。正しい磨き方を身につけることが大事。

<監修>大木 烈先生(五反田駅前歯医者 院長) 昭和大学歯学部卒業。卒業後、昭和大学歯科病院臨床研修医として1年間研修。研修修了後、都内医療法人社団創星会トミヤマ歯科クリニックに1年間勤務。その後、医療法人社団雙葉会ふたば歯科クリニックに12年勤務。2015年より同法人理事長就任。2020年12月に五反田駅前歯医者開院。歯学博士。昭和大学歯科病院高齢者歯科学講座兼任講師。https://gotanda-dc.jp/


※1:日本臨床歯周病学会. “歯周病が全身に及ぼす影響”.https://www.jacp.net/perio/effect/,(参照 2022-10-21) ※2:左達秀敏,村上義徳,外村学,矢田幸博,下山一郎(2010).「歯磨き行為の積極的休息への応用について」,『産業衛生学雑誌』,p67-p73.日本産業衛生学会, (参照 2022-11-10)

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