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2023/03/30

企業を守り、成長させるレピュテーションマネジメントとは

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企業にとって社会的な信頼性は特に重視すべきものですが、風評被害や不祥事など様々な危機に直面することで一気に損なわれてしまうこともあります。そうならないために必要となるのが、自社の評判やブランドイメージを管理する「レピュテーションマネジメント」です。

今回は、レピュテーションマネジメントの必要性やメリット、さらにコンタクトセンターがレピュテーションマネジメントにおいて貢献できるポイントを解説します。

レピュテーションマネジメントとは?

レピュテーションマネジメント(Reputation Management)とは、企業が自社のレピュテーション(評判)を管理する活動のこと。具体的には、自社の評判やブランドイメージが悪くならないように、また向上させるための活動全般を指します。
本来、企業の評判やブランドイメージはステークホルダー(消費者や株主などの利害関係者)が決めるものですが、レピュテーションマネジメントを通じて自社が望む評判やブランドイメージの構築を目指すのです。

レピュテーションマネジメントの主な施策として、風評被害や不祥事で低下したレピュテーションを情報開示や謝罪会見によって回復しようと図る「守りのレピュテーションマネジメント」と、ブランドイメージにプラスとなる情報発信などの広報活動を通じて平時からレピュテーションの維持・向上に努める「攻めのレピュテーションマネジメント」に分けられます。

近年はSNSから誰でも簡単に意見や情報を発信できるため、企業のレピュテーション低下を招く不適切な言動や風評被害が瞬く間に拡散されやすい環境にあります。逆に、良いレピュテーションがSNSなどで広まると、企業ブランドのイメージや好感度のアップが期待できます。企業を守りつつ成長へと導くには、レピュテーションマネジメントは欠かせない活動といえるでしょう。

レピュテーションマネジメントを実施するメリット

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レピュテーションマネジメントを実施する最大の目的は、前章で説明したようなレピュテーションの維持・向上・回復です。それ以外にもさらに、次のようなメリットが期待できます。

  • お客さまのニーズの把握と製品・サービスの改善

    レピュテーションマネジメントの一環として、エゴサーチや専用のチェックシステムによってSNSへの投稿など様々な情報を収集することで、お客さまが企業や製品・サービスに持っている印象や意見を広く収集し、より深く理解することが可能です。お客さまのニーズや評価を把握できれば、製品・サービスの開発や改善に活用でき、顧客満足度のアップにもつながります。

  • 誠実な姿勢を示すことで新たなファンをつくる

    情報収集を進める中で、自社にとってポジティブな意見だけでなく、ネガティブな意見が見つかる場合もあるでしょう。しかし、そうした厳しい意見と正面から向き合って真摯に対応することは、企業の誠実な姿勢を広く社会に示すチャンスでもあります。今まで自社に無関心だったり否定的だった人たちのイメージを一新し、新たなファンの獲得も期待できるでしょう。

コンタクトセンターも「攻めのレピュテーション」で活躍

先ほど、レピュテーションマネジメントには「守りのレピュテーションマネジメント」と「攻めのレピュテーションマネジメント」があると説明しましたが、このうちカスタマーサポートを務めるコンタクトセンターが貢献できるのは「攻めのレピュテーションマネジメント」です。

疑問や悩みを確実かつスピーディに解決できる、質の高いお問合わせ応対を通じてお客さまに満足いただければ、企業や製品・サービス全体のイメージアップにつながります。これはお客さまと直接的な接点を持つコンタクトセンターならではの貢献ポイントです。

また、CRMシステムに蓄積したお客さまの声(VOC)を分析すれば、企業が改善すべき課題をより把握しやすくなります。そうしたコンタクトセンター起点のレピュテーションマネジメントをより有効に展開していくには、レピュテーションに影響する企業情報を社外へ発信する広報部門や、広告などのプロモーション活動を行うマーケティング部門との連携も重要です。コンタクトセンターで得たVOCを各部門と共有し、レピュテーションが高まるような施策の検討に活かすことが望まれます。

企業が成長し続けていくには、自社の評判やブランドイメージを守って維持するだけでなく、今以上に高めることが大切です。そのためには、コンタクトセンターも当事者意識を持って取り組み、自社のレピュテーションマネジメントに貢献しましょう。

まとめ

  • レピュテーションマネジメントとは、企業が自社の評判やブランドイメージを管理する活動。主な施策として、低下したレピュテーションの回復を図る「守りのレピュテーションマネジメント」と、レピュテーションの維持・向上に努める「攻めのレピュテーションマネジメント」に分けられる。
  • レピュテーションマネジメントには本来の目的である企業イメージの維持・向上・回復以外にも、情報収集を通じてお客さまのニーズを把握したり、企業の誠実な姿勢を広く社会に示すことで新たなファンを獲得するなどの効果も期待できる。
  • コンタクトセンターも、質の高いカスタマーサポートの提供やVOCの収集を通じてレピュテーションマネジメントに貢献することが可能。VOCを具体的な施策に活用できるよう、広報部門など社内の関係部署とのスムーズな情報連携も求められる。

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